【プリウス・インプレッサ・アクセラ比較】安全装備の比較(前編)

新車購入の候補にしたプリウスインプレッサアクセラともに、安全装備は充実しています。

 

toyota.jp

www.subaru.jp

www.mazda.co.jp

 

単にボディ強度でいえば、より大きい車や高級車にはかなわないはずです。しかし、このクラスの車は軽自動車やコンパクトカーと比べればコストに余裕がある分、安全性により配慮した設計がなされていると期待できます。また数が出るからでしょうか、メーカーとしても安全装備に力を入れた設計をしているように感じます。

・・・私のようなヘタッピが運転する車だからかもですね。笑

 

私は家族を乗せますので、安全性が高いことが絶対条件になります。

 

安全性といえばスバル車が、そのボディ剛性やアイサイトで有名です。ではプリウスアクセラはどうでしょうか?

この記事では、プリウスインプレッサアクセラの3車種について、安全にかかわる装備の違いを見ていきます。

  

メーカーのアピール度

商品の売りをアピールするとき、消費者にはせいぜい2個か3個のセールスポイントしか伝わらないそうです。

車のカタログに何がどういう順で書いてあるか調べれば、メーカーが力を入れて開発したところが分かりそうです。

 

もちろん、注力したからといって高いレベルになっているとは限りません。元が悪すぎただけだったり、他に売りがないって可能性もありますからね。

とはいえ一定のレベルに達してないものを大々的にアピールすれば物笑いの種ですから、アピールしている以上はそれなりのレベルに達していると見るべきでしょう。

 

車のキャラをつかむ目的もかねて、それぞれのメーカーサイトを調べて上位3個を書きだしてみます。

(※2017/1/26調べ)

 

プリウス

トヨタ プリウス | トヨタ自動車WEBサイト

  1. 低重心と気持ちの良い走り・燃費
  2. デザイン
  3. TNGA

 

インプレッサ

インプレッサ SPORT | SUBARU

  1. スバルグローバルプラットフォーム
  2. アイサイト・安全
  3. SUBARU BOXER ENGINE

 

アクセラ

【MAZDA】アクセラ - SKYACTIV TECHNOLOGY搭載車

  1. デザイン
  2. クリーンディーゼル
  3. G-ベクタリングコントロール

 

いかがでしたか?

さすがのスバル、安全性のアピールが2番目に来ています。新プラットフォームも安全性の追求を目的の一つとしていますから、スバルは安全性を強く前面に打ち出していると言えそうです。

対するプリウスは新プラットフォーム(TNGA)が安全性にかかわると言えますが、サイト上での扱いは限定的です。

アクセラは外部の評価期間で高評価を受けたことをサイト上でもアピールしていましたが、これはニュース的な扱いで、本来の売り文句としては優先順位が下のようです。

 

まずは、インプレッサの安全性にかける意気込みが伝わってきますね。

 

衝突安全性

予防安全の話に行く前に、衝突安全性について調べてみます。

 

いくら衝突を防ぐ装備が充実していたとしても、現在の技術レベルでは衝突を完全に防ぐことはできません。止まっているところにぶつけられる可能性もあります。

衝突したときに、最後に身を守ってくれるのは車のボディです。中身の部品を含む車のボディが、うまいこと潰れて衝撃を吸収してくれることで乗員を守るわけです。他に、エアバッグやシートベルトといった装備も重要な役割を果たします。

 

私からするとペニョペニョの軽自動車とか怖くて乗りたくないんですが、よく皆さんあれで高速をかっ飛ばせますね・・・

 

第三者機関による評価

さて、この衝突安全性ですが、国内外の第三者機関による評価がなされています。

 

IIHS-HLDI: Crash Testing & Highway Safety (米国道路安全保険協会)

JNCAP|NASVA 独立行政法人 自動車事故対策機構 

 

よく参照されるのはこのあたりではないかと思います。これらは実際に車をぶつけて評価しており、単なるカタログスペックやメーカー測定値よりもずっと信頼できると言えるでしょう。

 

それではさっそく評価結果を見てみましょう。

なお、残念ながらインプレッサについては一世代前の結果しかありません。発売直後なので仕方ないですね。新しいインプレッサは安全性に注力した新プラットフォームを使っていることから、一世代前と比べて高い安全性を確保していると期待できます。

 

IIHS

評価の見方は以下の通りです。

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プリウス

Vehicle details

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インプレッサ (一世代前)

Vehicle details

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アクセラ (米国ではMazda3)

Vehicle details

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いずれも高い評価を受けています。特にCRASHWORTHINESS(耐衝突性)はいずれもGoodになっていますね。

 

プリウスアクセラはTOP SAFETY PICK+と書かれていますが、これはIIHSが評価した中で最も安全性が高いランクの車に与えられる称号です。プリウスアクセラにはこれの2017年版が与えられたということです。

何も書かれていないインプレッサについても、2016年版のTOP SAFETY PICK+リストにちゃんと名前がありますよ。

 

ちなみにTOP SAFETY PICK+が与えられた全車種のリストはこちらにあります。

Current IIHS TOP SAFETY PICKs

ほとんどが日本車とドイツ車です。

 

JNCAP

プリウス

JNCAP|自動車アセスメント - 試験車種詳細

途中で改良があったようで、2つ結果があります。これは新しい方の結果。

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インプレッサ (一世代前)

JNCAP|自動車アセスメント - 試験車種詳細

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アクセラ

JNCAP|自動車アセスメント - 試験車種詳細

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同様に、こちらも高いレベルで横並びになっています。

 

インプレッサのみ低めなのは一世代前であることを考えると致し方ないところです。新型インプレッサは安全性をより高めていることは間違いないでしょうから、おそらくプリウスアクセラと同じレベルか、より高いレベルに達していると期待できます。

 

IIHSとJNCAPともに車種による差が結構ありますので、興味がある方はリンク先で検索してみてください。今回調べた3車種以外では結構低いスコアのものもありますよ。

新車ならどれも同じなのではなく、この3車種についてはより安全性が高い設計となっている、ということです。

 

エアバッグとシートベルト

衝突安全性で忘れてはいけないのは、エアバッグとシートベルトの性能です。もちろん第三者機関による評価でも考慮されており3車種とも水準以上といえるのですが、一つだけ差があるので注意してください。

 

  • エアバッグ: 3車種とも運転席 + 助手席 + サイド + カーテン
  • シートベルト:
    プリウスインプレッサ: プリテンショナー前後席 + ロードリミッター前後席
    アクセラプリテンショナー前席のみ + ロードリミッター前後席

 

アクセラのみ、後席シートベルトにプリテンショナーの設定がありません。

後席に人を乗せることが多い人は要注意です。アクセラは巷で言われているようにドライバー優先の設計なのかもしれませんね。

 

衝突安全: 横並び、強いて言えばプリウスインプレッサ

ここまで見てきたように、プリウスインプレッサアクセラともに安全性は高いレベルで横並びといっていいと思います。 あとは自分の使い方を考えて気になる点があれば、そこを重視して決めればよいでしょう。

 

私の場合、嫁が後席に座る頻度も高いことからシートベルトの装備差はどうしても気になってしまいます。というわけで、私の個人的な評価としてはプリウスインプレッサの勝ちとしました。

正直なところ、安全性の面でトヨタ車に期待していなかったので、プリウスの健闘ぶりは予想外でしたよ。笑

 

予防安全

長くなってきたので後編に分けます。

【プリウス・インプレッサ・アクセラ比較】安全装備の比較(後編) - 納豆巻